Toilを無くして徒然なるままに日暮し硯に向かひたい

生成AIアプリケーション開発などを行うエンジニアのブログです。

MCP・A2A概要 〜Google Cloudで構築するなら〜

この記事はQiita Jagu'e'r Advent Calendar 2025の1日目の記事です。

2025年11月27日(木)に、Jagu'e'r 月末 Tech Lunchの勉強会「月末 Tech Lunch Online#7 - Google Cloud を語る!-」に「MCP・A2A概要 〜Google Cloudで構築するなら〜」というタイトルで登壇させていただきましたので、その発表内容でのポイントを記事化したいと思います。

AIエージェントが流行っているけど、MCPやA2Aという概念は難しいやろうと思い、噛み砕いて説明したいというのが発表のモチベーションでした。

speakerdeck.com

なお、今回の資料は、NotebookLMで作成しました。ここまで作れるのはすごいです!

1ページずつ解説をさせていただきたいと思います。

1枚目

1枚目は表紙です。

2枚目

2枚目は、アジェンダで、全体の話の流れを書いています。

3枚目

3枚目は、LLMの制約について述べています。LLMは「Brain in a Jar」(瓶の中の脳)とも言われ、賢いけど、手足を持たなくて実行能力のないものの例えです。

例えば、学習時点までの知識しか知りません。これをナレッジカットオフといいます。

「今日の株価」「明日の天気」「最新のニュース」などは分かりません。

また、旅行のプランをLLMに尋ねても、航空券やホテルの予約はしてくれません。

APIなどを操作し、データベースのトランザクション操作をする実行能力はないのです。

4枚目

ここで、LLMの制約を解決する手段として、MCPの話が出てくるのに加え、さらなる機能拡張のためにA2Aの話が出てきます。

MCPはLLMに実行能力を与えます。

A2Aはエージェント同士が連携し、より複雑なことができるようになる仕組みです。

5枚目

MCP(Model Context Protocol)は外部ツールやデータへのアクセスを標準化するプロトコルです。

LLMという脳に手足を与えて、検索やAPI操作ができるようになり、APIを介してデータベースのトランザクション操作ができるようになるのです。

ここでポイントは、推論機能と実行機能を分離して疎結合に実装するということです。

6枚目

A2A(Agent-to-Agent)は、AIエージェント同士で、連携するためのプロトコルです。

能力を記述したAgent CardがAIエージェントの名刺となり、どのエージェントにどのタスクを任せるかの判断ができます。

また、通信プロトコルが定められているため、拡張性に優れています。

7枚目

MCPとA2Aのご紹介をしましたが、Google CloudでMCPやA2Aをどう構築していくかのポイントに移りましょう。

まず、認知(推論)機能と実行機能を分離すること

クラウドを利用する上で、サーバーレスファーストが大事であること(8枚目で詳説)

誰も信頼せずとも動くゼロトラストセキュリティであることです。

8枚目

Google CloudでのMCPサーバー構築は、Cloud Runを使うのが定石です。

サーバーレスでありコスト最適化できます。

また、高いスケーラビリティに対応していて、

コンテナベースで、デプロイが容易です。

9枚目

MCPサーバーをCloud Runで構築する際の注意点です。

ローカル開発で使うようなstdio(Standard I/O)はCloud Runでは使用できないため、Streamable HTTPかSSE over HTTPを使う必要があります。

最近では、新しいStreamable HTTPの方が推奨となっています。

10枚目

一方、A2A対応のエージェントの構築は、Vertex AI Agent Engineが最適です、

フルマネージドサービスで、A2Aのプロトコルに準拠しており、Agent Registoryによるガバナンスも効いています。

11枚目

A2Aエージェントを構築するためのポイントです。

スライドには文言が書いていませんが、ADK(Agent Development Kit)を用いた方法です。

AgentCardの定義、使用するLLMやツールの定義、タスク処理のロジックを実装し、これらをA2Agentで統合し、A2A準拠のエージェントを作成できます。

12枚目

MCPとA2Aを連携させた構築例です。

「Social Agent」というのは友人の好みを推論するエージェントです。

外部連携、つまり実行部分はMCPを用いて、推論と実行の分離を行います。

13枚目

簡単にAIエージェントが開発できるようになると、企業内でみんな好き勝手にエージェントを作り始めて、野良エージェントが増えそうですが、Gemini Enterpriseによる一元管理でガバナンスを効かせられます。

14枚目

MCPもA2Aもオープンプロトコルであるため、拡張性に優れています。

インターネットでもTCP/IPというオープンプロトコルのおかげで相互運用性があるように、AIエージェントもどんどん拡張していき、どんどん便利な世の中になるのかもしれません。

最後に

お読みいただきありがとうございました。

2日目のQiita Jagu'e'r Advent Calendar 2025は、pHaya72さん「テクサミの宣伝」です。

qiita.com

空きもまだありますので、Jagu'e'r 会員の方はぜひ書きましょう!

私もできれば、複数記事書きます!